前回の続きです。
今日は、ローズヒップオイルとブラックカラントシード(カシス)オイルのご紹介。
ローズヒップオイル
ローズヒップとはローズの「実」のこと。キャリアオイルとして使われるローズヒップオイルの原料となる種類はイヌバラ、ドッグローズと呼ばれるロサ・カニナ、野ばらです。
白とピンクの花を咲かせ、秋に赤い楕円形の実=ローズヒップをつけます。実の赤色は老化などを防いでくれるカロチノイドです。そのためオイルは金色のような赤みがかった色になるのです。
実の70%が種子で、そこからオイルが抽出されます。乾燥させ砕かれた後に低温圧搾法で製造されます。
女性に嬉しい効能
皮膚を再生する
ローズヒップオイルはリノール酸が豊富なため、皮膚を再生させる作用に優れていると言われています。怪我やニキビなどの瘢痕を治癒してくれたり、しわやシミを目立たなくしたり、老化による皮膚の衰えを回復させる効果があります。
ローズヒップオイルにローズ・オットー(ローズ精油)を一滴たらしてみると、美容効果もさることながら、華やかかつ女性的で優しい香りに包まれて癒し効果も期待できそうです!
ブラックカラントシード(カシス)オイル
ブラックカラントはカシスのこと。ブラックカラントが英語でカシスはフランス語です。
ブラックカラントは、ポーランドで多く生産されており、リキュールやお菓子、ジャム、料理など、その実は様々なところで利用されています。
女性に嬉しい効能
体にとって重要な必須脂肪酸が豊富(γ-リノレン酸&ステアドリン酸)
ブラックカラントオイルの他にはない一番の特徴はγ-リノレン酸とステアドリン酸が豊富なことです。γ-リノレン酸はオメガ6系の脂肪酸で、体内ではリノール酸から生成されます。また、ステアドリン酸はオメガ3系の脂肪酸で、体内ではα-リノレン酸から生成されます。どちらも広義の必須脂肪酸です。これらがなぜ大切かというと、通常はリノール酸やα-リノレン酸から酵素によって分解されて作られますが、直接摂取できればその過程を通らなくてもいいので、より効率的に体内での変換が行われるからです。脂肪酸を分解する酵素は年齢や体調によって減少します。そのため、γ-リノレン酸やステアドリン酸が含まれるこのオイルはとても重要です。
自然は香りの宝庫でもあり、万能薬の宝庫でもあります。
自然の恵みを最大限に利用させていただきながら、サステイナブルに仲良く共存していけるのが理想です。
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