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天然由来の調合香料について

寒い日々が続いておりますが、皆様、体調崩されていませんでしょうか。

コロナ禍も益々深刻で、不安な日々ではありますが、できるだけ身の回りの小さな喜びや幸せを見つけて明るい気分を保っていけたらと思っております。


さて、今日は、近年欧州や北米、そしてアジア諸国で益々需要が高まっている天然由来の調合香料(英語では、Natural Chemical Compoundと言います)についてのお話です。



皆様、香料にも様々な種類があることをご存じですか。


例えば、リンゴの香料にも、100%リンゴの果物から抽出しているリンゴの芳香蒸留水、出発原料が石油ベースの香料原料を用いて作られる合成香料、また、出発原料が天然物の単離香料から作られる天然由来の調合香料とあります。


上記画像のように、リンゴの風味は多岐に渡る香気成分より構成されています。その主要な香気成分は、ヘキサナール、ヘキサノール、エチルブチレート、ブチルアセテート、ブタノール、イソアミルアセテート。


それらの成分を精油の分画等の製法により、天然の植物より単離した成分が単離香料と呼ばれており、その単離香料を持って処方を作成し、混ぜて作った香料が天然由来の調合香料となります。


例えば、リンゴ香料を作る際のヘキサナールはリンゴ由来、ブチルアセテートはブドウ由来のように、リンゴ香料を構成する単離香料の出発原料は様々な天然物の成分から成り立っているというわけです(ちなみに、合成香料の場合は、これらの成分は全て石油由来です)。


北米や欧州等の西洋諸国では、このような香料の表記は「天然香料」とできるのですが、日本では、合成香料も天然由来の調合香料も今日はまだ「香料」となります。


しかしながら、今日、日本でも消費者のナチュラル志向の高まりに応じ、益々天然由来の調合香料の需要が高まっております。


合成香料と同等の香りの安定性(ロットぶれや経時変化に対する安定性)や強度があり、価格は合成香料よりは高額ですが、一部のエッセンシャルオイルよりはかなり安価に製造することが可能です。


バラやジャスミン、ネロリ等の希少で高額な精油やアブソリュートの代替品としても注目されております。


調合香料の場合は、若干グリーン感を足す、甘さを引く等のアレンジも効くので香りのカスタマイズが可能という意味では、オリジナルな香りを創造しやすく面白いかもしれません。


とは言うものの、やはり、天然の植物や果実は数十から数百もの種類の微量な香気成分で成り立っているので、精油や芳香蒸留水等の100%天然抽出物の香りはおしなべてまるみがある柔らかな香りとなります。


そこで、弊社では、単離香料で組んだ天然由来調合香料の処方に必ず微量であれ、天然抽出物を組み込んでおります。そうすることにより、香りが鋭くなく、まるみを持った柔らかなものに仕上がるのです。


種類は甘味系、果物系、お茶系、お花系と多岐に渡ります。


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