さて、今日は九州産のクスノキ精油のお話です。
クスノキ精油はカンファーとも呼ばれ、日本では馴染みのある楠(クスノキ)から抽出される精油です。
クスノキの語源は葉や煙が防虫剤や鎮痛剤として用いられたことによる「薬の木」とする説や独特な芳香を持つために「臭し(くすし)木」となったとする説もあります。
クスノキには、メンソールのようなスースーしてツンとする香りがあります。それはクスノキを精製して抽出する「樟脳」独特の香りで、この香りを虫が嫌って避けるので古くから防虫剤として使われてきました。
この天然樟脳は、九州のクスノキを水蒸気蒸留して抽出しているので化学物質をまったく含んでおらず、天然成分100%です。樟脳を製造する工程(水蒸気蒸留)で抽出されるのが、クスノキの精油です。
さて、そんなクスノキ精油ですが、防虫以外にどんな効果があるのでしょうか。
クスノキ精油は鎮静作用と刺激作用があり、程よく心のバランスを保つ作用が働きます。
興奮した心を落ち着かせ、気分を高揚させる作用もあるので主にうつ症状や、ヒステリー症状にも効果があると言われています。
また、頭をすっきり開放的にさせ、心身的なストレスも発散してくれる香りなので、ストレスからくる頭痛、めまい、だるさ、過敏性腸症候群などにも効果が立証されています。
その他、体への効能として、血行促進作用や抗炎症作用もあり、リウマチや頭痛、筋肉痛、肩こりなどが軽減されると言われています。鼻づまりなどの呼吸器官の症状を和らげる働きもあり、風邪、インフルエンザ、気管支炎、咳などに効くようです。
最後に皮膚への効能として、殺菌作用や抗炎症作用、皮脂の分泌調整をする効果もあるので、気になるニキビ予防や改善にも役立ち、脂性肌のお手入れをする際にクスノキ精油は役に立つようです。
和の伝統的な香り、クスノキ。大変興味深いストーリーを持つ「万能薬」的なクスノキ。
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